雨漏り補修!箱樋補修!

先日、雨漏りの補修工事をさせていただいた現場の話です。

雨漏りをしているとのことで現場に行ってみると、
箱樋(はこどい)からの雨漏りでした。

箱樋は、軒先の鼻隠しの先に付いている、いわゆる通常の軒樋ではなく、

  • 屋根の軒先と軒先が接している部分
  • 軒先と外壁が接している部分
  • 軒先付近の屋根の中

等に設置される樋のことを言います。

通常の軒樋の奥に「箱樋」が隠れている

上の写真では、少し分かりにくいかもしれませんが…
手前の屋根が、奥の屋根の下に潜り込んでいて、
手前の屋根の軒先が、奥の建物の外壁と接している部分に箱樋が設置されています。

この現場は、数回にわたって増築をされたということで、
写真の様に少し複雑な屋根形状になっております。

雨水の排水経路
雨水の排水経路

本来であれば、上の写真の経路の様に、
水上から水下へと雨水が排水されるべきなのですが、
この現場では、土埃や草・苔等が溜まっていたせいで、
雨が降ると雨水があふれ、雨漏りしていました。

そして、この箱樋の下の建物内部を確認するため、
雨漏り周辺箇所の壁をめくってみると、
なんと、柱が腐って無くなっておりました。

箱樋の裏側
雨漏りで腐って無くなった柱
雨漏りで腐って無くなった柱
雨漏りで腐って無くなった柱

雨漏りを放置しておくと、大変なことになりますね…。
皆さんもお気をつけ下さい。

それでは、ここから、今回の補修工事の様子を簡単に説明させていただきます。

箱樋周辺の瓦を撤去

箱樋周辺の瓦を撤去しているところです。
 だいぶ土埃や草が溜まっています。

奥に箱樋

奥の箱樋がわかりますか?
(拡大し、色を明るくしました。)
上の屋根の軒樋(白い樋)の雨水も、下の屋根の箱樋に排水するようになっています。

防水紙のルーフィングを貼り直し

周辺の瓦をめくり、防水紙のルーフィングを貼り直します。
既存のルーフィングとの取り合いには、防水テープ(白いテープ)を貼ります。

新規箱樋を設置

新規箱樋を設置したところです。
既存の箱樋はそのままにし、手前側(上側の屋根の軒先ライン)に箱樋を新設し、塞いでしまいます。

箱樋の上にルーフィングを貼り掛け

ルーフィングを、箱樋の上に貼り掛けます。

瓦を復旧

瓦を復旧していきます。

隅棟の瓦を復旧

地瓦の後は、隅棟の瓦を復旧していきます。

瓦を全て復旧し、補修工事の完了
瓦を全て復旧し、補修工事の完了
瓦を全て復旧し、補修工事の完了

瓦を全て復旧し、補修工事の完了です。

箱樋に勾配(傾斜)をつけ、勾配に合わせて、軒先の瓦を少しずつカット

雨水を流れやすくする為に、箱樋に勾配(傾斜)をつけてあります。
水平ではないので、勾配に合わせて、軒先の瓦を少しずつカットしています。

いかがでしたでしょうか。
雨漏りも放置すると大事になりますね。
今回は箱樋と柱を修理することで、
雨漏りはなくなり、家の倒壊の恐れも解消され、安心して過ごせるようになりました。

ご自宅の屋根に箱樋がある方も、そうでない方も、
雨漏りが気になる方は、お気軽にお問合せ下さい。

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