先月の長雨の影響で、雨漏りのお問合せをたくさんいただき、
現在、その補修をさせていただいております。
補修方法の中に、「置き直し」という方法がございます。
「葺き直し」と言ったりもしますが…
耐用年数の高い屋根材を使用していて、現状の屋根材の状態が良い場合に、屋根材を新しくせず、下地部分のみを補修する方法です。
屋根材を一度撤去し、下葺き材のルーフィングや野地板などの下地部分を補修した後、屋根材を再利用して1枚ずつ復旧していきます。
瓦を撤去した状態です。
今回の現場では、全面置き直しではなく、コストを抑える為に雨漏りをしている箇所のみの「部分置き直し」をさせていただきました。
軒先から順番に、下葺き材のルーフィングを貼っていきます。
水上側までルーフィングを貼ったところです。
既存の下葺き材との取り合いは、コーキングを塗り、ルーフィングを被せます。
その上に防水テープを貼り、止水します。
ちなみに、既存の下葺き材は、杉の木を薄くそいで作った「枌(そぎ)」と呼ばれる、下葺き材です。
最後に瓦を復旧して完成です。
葺き替え工事と違い、施工後の美観は変わりませんが、
目に見えない下葺き材等は新しくなるので、雨漏りはもちろんしなくなり安心です。
また、既存の屋根材を再利用するので、環境に優しい工法です。
雨漏りでお困りの方は、置き直しも検討されてはいかがでしょうか。
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