先日、瓦の補修をさせていただいた現場の話です。
雨漏りしているとのことでお問合せいただき、現場調査に伺いました。
↑ 天井に雨染みができています。
↑ 瓦の様子です。
平S型スレートという瓦です。
見た目には、瓦の割れやズレはありませんが、
下葺き材のルーフィングが劣化し、雨漏りに繋がっていました。
今回は瓦の置き直し工事をさせていただくことになりました。
既設瓦を一度撤去し、ルーフィングを張り直した後、また瓦を復旧していきます。
↑ 瓦をめくったところです。
↑ ルーフィングが劣化し穴があいて、雨水が浸入しています。
↑ 平S型スレートは瓦桟を打たずに、直接ルーフィングの上に瓦を留付けます。
ですので、瓦の水上側が接している箇所(白い筋が入っている箇所)のルーフィングは、特に傷んでいます。
↑ 新しいルーフィングを軒先側(水下側)から張っていきます。
↑ ルーフィングを貼った後は、瓦を復旧していきます。
↑ 棟際の様子です。
棟瓦を留付ける人工木材を固定する為の、棟金具を取り付けていきます。
↑ これが棟金具です。
↑ 棟金具に人工木材を取り付けたところです。
黒いのが人工木材です。
腐食に強い人工木材を使用しております。
↑ 南蛮漆喰を置いて、のし瓦を施工していきます。
↑ 施工前の棟瓦の様子です。
元々の棟瓦は銅線で留付けられていました。
↑ 復旧時の様子です。
銅線では無く、人工木材にビスで棟瓦を留付けていきます。
↑工事完了です。
今回の工事は、瓦の置き直しですので、
施工前後で、見た目の変化はあまりないかもしれません。
ですが、下葺き材のルーフィングが新品になったり、
棟瓦の留付けが強化されたりしております。
以前のブログでも紹介させていただきましたが、
本年1月より「瓦屋根の緊結方法に関する基準が強化」されています。
1月以降に着工の新築建物はもちろんですが、
葺き替えやリフォームの建物も新基準に則って施工しています。
雨漏りしている方はもちろん、そうでない方も、
梅雨や台風、地震等の災害に備えて、屋根の点検・修理はいかがでしょうか。
何か気になる点がございましたら、是非お気軽にお問合せ下さい。
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