先日、瓦の葺き替え工事をさせていただいた現場の話です。
雨漏りしているとのことで、現場調査に伺いました。
↑ M型(二山)タイプのスレート瓦です。
↑ 屋根裏を確認させていただきました。
天井の様子です。
釘穴から雨水が浸入し、ポタポタと落ちたところが、白い跡になっています。
↑ 野地板の隙間の釘を伝って、雨水が浸入しています。
↑ 野地板の隙間でない箇所の釘からも、雨水が浸入した形跡があります。
昔のスレート瓦は瓦桟を打っていないので、ルーフィングが劣化してくると、
釘穴から雨水が浸入しやすくなります。
今回は、スレート瓦から、M型の陶器瓦に葺き替えさせていただくことになりました。
それでは、工事の様子をご覧下さい。
↑ 既設瓦を撤去し、新しいルーフィングを張っていきます。
まずは一重目のアスファルトルーフィングです。
↑ 紫色のは、二重目の改質アスファルトルーフィング(ゴムアス)です。
↑ ルーフィングを張り終えると、次は瓦桟を打っていきます。
雨水を堰き止めない様に、水抜きの穴(溝)が一定間隔で空いています。
緑色をしているのは、防腐処理を施しているからです。
↑ 瓦を葺く前に、本棟と隅棟に、棟金具を取り付けます。
棟金具は、棟瓦を留付ける人工木材を、固定する為の金具です。
↑ これが棟金具です。
↑ この金具を、棟芯に取付けます。
ちなみに、先程の瓦桟の水抜き穴ですが、屋根地に留付けると上の様な感じになります。
↑ 地瓦(桟瓦)を葺き終わり、
先程取り付けた棟金具に、人工木材を固定します。
↑ 南蛮漆喰を入れて、その後、棟瓦をビスで留付けます。
↑ 施工完了です。
いかがでしたでしょうか。
施工前後とも、形状はM型(二山)タイプで似ていますが、
葺き上がりの印象はだいぶ変わったのではないでしょうか。
葺き替えた瓦は、株式会社鶴弥さんの「スーパートライ110サンレイ」という商品です。
陶器瓦なので、再塗装は不要です。
今回ご採用いただいたのは銀麟色ですが、南欧風の明るい色もございます。
また、このサンレイは、陶器瓦の中では、軽量な瓦になります。
「陶器瓦が良いけど、重量は軽い方が…」という方にはおすすめの瓦です。
梅雨には入りましたが、またこれから来る台風シーズンにも備えて、
雨漏りが気になる方、
屋根の葺き替えを検討されている方は、
是非お気軽にお問合せ下さい。
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