皆さん、鬼瓦をご存じでしょうか?
下の写真にある様に、瓦屋根の棟の端に設置されている装飾の役瓦のことです。
鬼瓦は様々な種類がございます。
- 実際に鬼の顔をかたどったもの
- 下の写真の様なデザインのもの
- もっとシンプルなデザインなもの
今回の現場は、この鬼瓦がずれているとのことで問い合わせをいただきました。
上の写真の様に、鬼瓦がずれて、隙間が空いています。 このまま放置しておくと、鬼瓦が落下して事故につながる危険性もあるので、補修工事をさせていただきました。
↑ 鬼瓦や丸瓦、のし瓦を撤去した状態です。
鬼瓦だけではなく、棟の丸瓦やのし瓦も少し撤去します。
↑ 土をきれいに掃除します。
↑ 鬼瓦を設置する土台を、土と漆喰で作ります。
↑ 鬼瓦を設置したところです。
裏側はこんな感じに穴が空いています。
そして、銅線で引っ張り、倒れない様に固定します。
↑ のし瓦を積んでいるところです。
左右ののし瓦を銅線で緊結し固定します。
のし瓦の真ん中に見えているのは水道パイプです。
パイプから銅線を引っ張り、丸瓦を固定します。
↑ 丸瓦を復旧したところです。
鬼瓦の裏と、丸瓦・のし瓦の隙間にコーキングをします。
↑ 完成です。
今回の現場は、この様な流れで補修工事をさせていただきました。
以前は、上の写真の様な納まりが一般的でしたが、
現在では、棟補強金物を入れたり、パッキン付きねじで固定したりと、少し工法が変わっております。
↑ 瓦屋根標準設計・施工ガイドライン(2021年改訂版)より抜粋
図は、隅棟ではなく棟の納まりですが、のし瓦の積み方は同じです。
瓦施工後の見た目は、あまり変わらない様に思われるかもしれませんが…
台風や地震に対してより強い工法に変わってきております。
今日は鬼瓦と、それに付随して、棟瓦のお話でした。
皆さんもご自宅の屋根で気になる点がございましたら、お気軽にお問い合わせ下さい。
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